なぜDXは失敗する?よくある導入の落とし穴

 「AIは流行りだから」「競合がやったからウチも」…そんな安易な動機でDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていませんか?

 実は、国内企業のAI導入プロジェクトの約半数が成果が出ていない」という厳しい現実があります。

 この記事では、多くの中小企業が陥りがちなDX導入の「よくある落とし穴」を、具体的な失敗事例から学びます。

この記事は、中小企業のDXステップをまとめた『DX育成マップ』の【階層1:基礎】に該当する内容です。 DXの全体像や、経営者が知るべき基礎知識(階層1)から確認したい方は、まずはこちらのマップをご覧ください。→ KSP総合研究所の「DX育成マップ」を見てみる

【失敗事例①】「とりあえず導入」で大混乱

 一番多いのが、この「とりあえず導入」です。「流行ってるから」と、明確な利用ルールがないまま全社でチャットAIなどを自由に使わせてしまうケースです。

 これは本当に危険です!なぜなら、社員さんが「業務効率化のため」という善意で、顧客情報や、未公開の決算情報、技術情報などをAIに入力してしまう可能性があるからです。

 実際、大手企業でも機密情報を入力してしまった事例が報告されており、入力した情報がAIの学習に使われ、外部に流出するリスクが発生します。

ルールなき導入は、機密情報の漏洩プライバシー侵害など、多岐にわたるリスクを引き起こします。

【失敗事例②】「外部へ丸投げ」でブラックボックス化

 もう一つの大きな失敗が、この「丸投げ」です。

 専門知識が必要なため外部業者に開発を委託するのは有効な手段ですが、すべてを任せきりにすると、AIは誰も理解できない「ブラックボックス」と化してしまいます。

 例えば、「売上予測AI」を外部業者に丸投げで開発してもらったとします。AIは「作って終わり」のソフトではありません。ビジネス環境が変わり、AIが奇妙な予測を出し始めても、社内の誰も仕組みを理解していないため修正ができません。

 結果、高額な費用を払ったシステムが使われなくなり、社内にノウハウも蓄積されないという事態を招きます。

社内に担当者や知見がないと、小さな修正さえできず、変化に対応できないシステムになってしまいます。

失敗に共通する3つの要因

 これらの失敗は、異なるように見えて、実は根底で繋がっています。AIプロジェクトが失敗する時、ほとんどのケースでこれらの要因が複合的に存在しています。

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ルールがない

 誰が、何を、どう使って良いのか。禁止事項は何か。利用ガイドラインが未整備なままでは、リスクを管理できません。

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目的があいまい

 「何のためにAIを使うのか」という目的が不明確なため、効果測定もできず、プロジェクトが迷走します。

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人任せ

誰かがやってくれる」という意識が蔓延。主体的に関わる人材が社内にいなければ、AIを使いこなすことはできません。

成功への道筋:AI導入の前に徹底すべきこと

 失敗の轍を踏まないために。技術の導入以前に、組織として取り組むべき土台作りが成功の鍵を握ります。これこそが本質的な「危機管理」です。

この土台があって初めて、AIやノーコードは「武器」になります。

ずは自社の「守り」を固めることから始めませんか?

ツールの導入自体が目的になっては失敗します。 KSP総合研究所では、御社の業務フロー全体を見直し、どの業務を自動化すべきか、という「上流工程(お困り事の整理)」から伴走支援します。

「ウチの場合、どこから自動化できる?」 「そもそもDXの全体像が知りたい」

このようなお悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。


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